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キャリアツーリズム in 南三陸に参加してきました

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キャリアツーリズム in 南三陸

フロント・ワークス のキムソウです。
もうすっかり冬となりましたが、昨年 7 月に、せんのみなとさんが主催する「キャリアツーリズム」に参加してきました。
震災復興の地、宮城県南三陸町での 2 日間について思い出していきたいと思います。

せんのみなとさんのご紹介

自分らしい生き方を歩んでいきたい人、誰もが集まれる”港”でありたいと思い命名しました。

これからのキャリア(生き方)という大きな海原への旅に向けて、エネルギーを蓄える人たち。
これから新たな旅に出るために、自然とアイデアを持ち寄り、それぞれの人生という旅を楽しむ人たち。
多くの人たちのキャリア(生き方)の創り方を通して、一人一人が自分らしい一歩を踏み出せるようにご支援させていただく役割をせんのみなとが担っていきます。

ロゴの灯台は、安心する場所となり、照らせるような存在でありたいという思いを込めています。
皆が寄港する “せんのみなと” では姿かたち、考え方の異なる人たちが、お互いを認め、応援し合える文化を大切にしています。

株式会社せんのみなと note より

代表の高崎さんと長嶺さんのご夫婦によって創業されました。
「キャリアツーリズム」を通じて「自分らし生き方」をサポートされています。

キャリアツーリズムとは

キャリアツーリズムとは生き方 (キャリア) と旅 (ツーリズム) を組み合わせた言葉です
キャリアとは人が経歴や経験にかかわらず、生涯にわたって仕事や社会とどのように関わり合っていくかということです。
現状や働き方における不安を持っている人や、これからを自分らしく歩んでいきたい人が日常で過ごす空間から離れ、地方の非日常空間まで旅をする。
旅の後も自分らしい生き方や行動を持続すること、豊かな日常生活を過ごせるようになることをキャリアツーリズムでは目指しています。

株式会社せんのみなと note より

今回のツアーは、1 泊 2 日。
東京からおよそ 450km も離れた宮城県本吉郡南三陸町の非日常空間で様々なワークショップを通じて「自分らしさ」について考えてきました。

宮城県本吉郡南三陸町

  • アクセス: 震災で鉄道が閉鎖されているため、仙台から気仙沼線BRTを使って志津川へ移動
  • 特産品: 銀鮭、ウニ、牡蠣、三陸杉など
  • ゆるキャラ: オクトパス君

「BRT」とは、バス・ラピッド・トランジット(Bus Rapid Transit)の略で、連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで、速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステムです。

国土交通省ホームページからの引用

参加の経緯

今回、弊社の社長より「キャリアツーリズム」の話を聞いて、「私が参加するんじゃないか?」という、ちょっとした予感があったのですが、その予感が当たりました。
これから起業する方や、経営層の方々が参加するケースが多いようですが、フロント・ワークスでは、その一つ手前の杉田と私が選ばれました。
正直、マネジメントについてだいぶ迷走していた時期だったので、気分転換をかねて、「会社について考えていることの答え合わせ」をするために参加を承諾しました。
ちなみに人生で初めての出張です。

初日のスケジュール

ランチ・懇話会
南三陸さんさん商店街
参加メンバーの自己紹介とアイスブレイクを兼ねた懇話会。
ここでせんのみなとの高崎さんと長嶺さんと合流です。

【南三陸さんさん商店街】
観光客だけではなく、地元の人たちの生活の場としても賑わってます。

【穴子重】
実は特産品だった穴子は、フワフワでおいしかったです。

まだまだ復興の途中と思いますが、活気が戻ってきていることに喜びを感じました。

震災についての研修
南三陸311メモリアル
震災当時の映像や資料を見学するだけではなく、「震災当時、自分がその場にいたらどのような行動をとったか」などを参加者同士で話し合うワークショップを体験しました。

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【南三陸311メモリアル】
設計は建築家の隈研吾さん。
志津川駅も併設されている施設です。
2 F デッキ部分の高さは、震災当時の津波の高さと同じに設定されています。

「震災当時、自分がその場所にいたらどうしたのか」という視点をもって映像資料をみることや、お話を聞くことで、被災状況をより現実的に感じることができました。

街歩き
南三陸町震災復興祈念公園
震災遺構である防災対策庁舎が現存する公園です。犠牲となった人たちへ慰霊し、町の復興を祈り続ける場所です。
メモリアル内の展示や語り部のかたから震災当時の様子についてお話をうかがいました。

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【防災対策庁舎】
震災時、町職員が最期まで避難を呼び掛けた防災対策庁舎です。
折れ曲がっている鉄骨が、津波がどれほどの勢いで押し寄せてきたのかを物語ってます。

ワークショップ
参加者によるディスカッション
このワークショップでは、参加者が全員がひとつの組織として、テーマに沿ったプロジェクトについて、1 時間以内で話し合いから、まとめまでを行い、その後発表するという内容でした。
また、話し合いをするうえで、「各個人がその組織の中でどのような役割となるのか」といった個人のテーマも設けられています。

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【南三陸まなびの里 いりやどのミーティングルーム】
リラックス用の ビーズクッションも完備されてます。
杉で包まれた穏やかな空間は、ミーティングに最適でした。

「組織」に対して「役割」をどう捉えるかによって、自分自身が発する内容が全く異なっていくことを体感しました。また、テーマに対しそれぞれがいだいている疑問をまず伝えあうことも大切であることを教えていただきました。

宿舎情報
宿舎: 南三陸まなびの里 いりやど
震災後の 2013 年 3 月にオープンした宿泊研修施設です。
ワークショップの舞台となるコワーキングスペース「IRIYA BASE」は、大きな窓から入る陽の光、 yogibo の彩りと南三陸杉が空間にやわらかさをもたらしているように思えました。
星空もきれいです。

懇親会
翌日ワークショップに参加いただく、阿部忠義さんと阿部博幸さん、階層の陸上養殖に携わる山口さんをむかえ、お酒を交えながら、南三陸の復興に関してお話いただきました。

私たちでは想像もできないような喪失の体験をされているのに、みなさんが、現在と未来のことについて話されていて、「今ここにあるということがどれだけ幸せであるか」という言葉がとても印象的でした。

2 日目のスケジュール

ワークショップ
悩み相談と参加者同士の 1on1
参加者が二組にわかれ、南三陸町の復興に尽力されている阿部忠義さんと、阿部博幸さんにそれぞれが抱える悩みをきいていただく時間でした。
1on1 のテーマは、先程相談した悩みについて質問し、その答えを聞く時間でした。

「コミュニケーション」に絞ってお話を伺いし、「信頼」がコミュニケーションのベースになっていて、そこから様々な確認を重ねることが大切とあらためて感じました。
1on1 における「質問すること」の難しさを感じました。
話したいことを引き出せなかったことはツアーをおえた後でも心のこりです。

街歩き
入谷八幡神社
ゆるキャラであるオクトパス君が奉納されてます。
合格祈願に訪れる人が多いとのことです。

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【オクトパス君】
“置く”と”パス”することから、合格祈願としても知られ、受験生も参拝に訪れるとのことです。

木工体験
南三陸 YES 工房
小刀で枝材を削る、ヤスリで磨く、この単純な作業に没頭しつつ、宿舎でのワークショップで通じて得た体験を振り返ります。
今後の目標を宣言し 2 日間のカリキュラムは終了です。

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【スプーンのクラフトキット 】
南三陸 YES 工房さんは、廃校を利用して、南三陸杉を使った木工品を製作しています。
小学 5 年生以来の小刀はドキドキしました。
できあがったスプーンはいずれも個性的でした。

深く考えることはもちろん大切なのですが、単純な作業に没頭する時間も同じ様に大事ということを感じました。

ランチ
南三陸ワイナリー
2 日間を振り返りながらのランチです。

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【銀鮭のパイづつみ】
南三陸の特産品である銀鮭のパイづつみ、私の人生で一番おいしいと感じた鮭です。
ちゃっかりワインもいただいてます。

意識の変化について

今回、キャリアツーリズムを体験している中で、せんのみなとの高崎さん、長嶺さんがそろって「モヤモヤを持ち帰ってもらう」ということをお話していたことが、今でも一番心に残ってます。

当時の私は、フロント・ワークスの組織の中で「どのような役割」なのか。「何をすべき」なのかを考えても答えがでず、私自身が考える「自分らしさ」が、組織の中の役割にあっているのかを疑問に思っていた状況だったと思います。

初日のワークショップのディスカッションや、2 日目の 1on1 を振り返ってみても、「自分が」という視点で「自分」の話をしていたように思います。

お前のためにチームがあるんじゃねぇ。チームの為にお前がいるんだ!!

「SLAM DUNK」より

湘北高校の安西先生のセリフです。
キャリアツーリズムを終えてから、私がしばらくの間、思い浮かべていた言葉でもあります。
これまで向いていた「自分」への矢印を「メンバー」や「フロント・ワークス」に向けることを意識したときに、「そこじゃない」という視点を持つことを考えました。

私がアクションを起こした結果として、チームのメンバーがこうなる

“そこじゃない”という視点から考えると

チームのメンバーにこうなってほしいから、私がアクションを起こす

正直なところ、上と下の違いがちゃんと伝わるかがわからないのですが、「チームのメンバー」や「フロント・ワークス」にとってベストとなるために考え行動することが大切だと考えてます。

「自分」から「周りの人」へ矢印を向けて行動する。

震災からの復興に全力を尽くしている南三陸という場所やその土地を支えている人たちと触れ合うことで、私自身が気づけたことです。
また、迷いがでるときは、ぜひ南三陸に伺わせていただきます。

行動の変化について

部署のメンバーに聞くのはなんか怖いので、フロント・ワークスのマネージャー陣に「私の変化」についてコメントいただきました。

  • 自身の思いをのせた言葉でしっかりと話せるようになった
  • 考えて話している感が伝わってくる
  • 自分の意見をしっかりと言うようになった
  • 役職をや立場をつかわず、個人に接することができるようになった
  • 他者への気づかいを感じる機会が増えた
  • メンバーの見え方が変わったのかなと思う
  • 外部の人との対話や、「キャリアツーリズム」の体験を機に、コミュニケーション方法を試行錯誤している姿勢が見える
  • 角が取れて、いい感じに丸くなった

これを励みに精進していきます。

お礼

せんのみなとの高崎さん、長嶺さん、南三陸のみなさん、一緒にキャリアツーリズム参加したみなさん、そしてフロント・ワークス杉田さん、あらためまして素晴らしい体験と「モヤモヤ」をありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社フロント・ワークス メディア事業部 課長のキムソウです。

建築とスイーツが好きです。
最近は、ミニバスのコーチもはじめました。

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